クモハ73+クハ79全金富山港線タイプ(GMキット組立)
- 2023/05/28
- 19:00

前回まで、前編、後編と製作してきたグリーンマックス製の72系全金2両編成です。一体成型ボディですので基本的には簡単に作ることができました。近年再販されたクモハ73の二両セットのうちの一つと、ジャンク品として手に入れた絶版品のクハ79から作っています。
NゲージBOOK No.3でも手頃に作れる2両編成として作例が紹介されていました。TomixからHG製品の出ている今や過去のモデルとなってしまいましたが、なかなかどうして味のあるモデルです。
富山港線の72系は物心付いたころに一度だけ見たことがあります。父の実家が富山市のほうだったためです。と言ってもおぼろげな記憶なので、出来の良いHGモデルよりはこういうものの方がちょうどよいような気もします。

クハ79です。
正面の窓には0.5mm厚の塩ビ板を切り出してはめ込み、ヘッドライトは開孔してウェーブのH-eyesミニをはめ込んでます。
窓サッシはモールドのままですが、意外と目立たないものですね・・・一方でHゴムの戸袋窓やドア窓は肉厚が目立ちます。前面の手すりモールドも大変ごつく、昔ながらの武骨なモデルという印象です。
このクハ79は実車と違って雨樋があり、ベンチレーターの一も違ったセミフリータイプです。そのためか、クモハ73と違って今の時代に復活することはできませんでした。

クモハ73です。こちらはクハ79に比べればフリー要素は少ないのですが、配管があったりなかったり、方向幕用の窓があったりなかったりと形態的にかなりバラエティーがあって、ドンピシャリのものはちょっと無いと言われています。モデルとしてはパンタグラフにGMのものを、動力に鉄道コレクションのものを使った以外はクハ79と同様ですね。配管がある分たいへんごつい印象です。

古いキットのおおらかさはそのままに、少しだけカスタマイズした形です。
色々な意味で懐かしい感じの模型になっていればなあと。
ダイソーの100円青スプレーがかなりいい色になってくれたのがうれしいです。

手元にある鉄コレのゲタ電、小田急1800系と山陽電鉄200形と並べてみましょう。
設計も新しく窓もはめ込みの鉄コレと比べるのはかわいそうな気もしますが…。

まだまだ負けてはいないと思うのはひいき目でしょうか。手すりモールドのごつささえなんとかすればキットも結構いけるような気がしないでもありません。
なによりもこのキットの何とも言えないなつかしさはてつこれではなかなか醸し出せないと思うのです。
モデルとして見ると、キットの方が少し幅が広いくらいですかね。かなり大きく見えますが全長はそれほど変わりませんでした。

100均のプラケースとあまりもののウレタンで簡単に専用ケースを作りました。

旧型国電と101系をつなぐ存在として人気の高かった全金72系は、キットを買おう作ろうと思いながらも結局今になってやっと手にすることになりました。昔だったらもっと手に入りやすく、ついでに言えば安くできたのでしょうが…。
- 関連記事
-
- クモハ73+クハ79全金富山港線タイプ(GMキット組立)
- クモハ12(RMモデルズ付録キット組立)
- 80系飯田線(KATO旧製品小加工)
- 国鉄身延線62系(鉄道コレクション第9弾)