コカ・コーラ電車(Tomix製品小加工)
- 2023/07/23
- 19:00

しなの鉄道では長野県内を走行した115系の各塗色を復刻したリバイバル塗装を一部の編成に施していますが、その中でも特筆されるのが、2018年3月から2020年10月までS11編成になされていたコカ・コーララッピングです。
JR化間もないころに走ったコカ・コーラ電車の復刻ですが、ロゴデザインとキャッチコピーが当時のものが使えず現行のものとなってしまって、当時そのままというわけにはいかなかったにも関わらず、クラウドファンティングで費用を募ったところ目標をはるかに上回る金額が集まり、めでたく実現となったものです。私もささやかながら資金を寄付いたしました。この写真はその記念品の一つです。
かつてのコカ・コーラ電車は製品化されていますが、こちらは製品化されていません。実際に乗車したこともありますし、寄付もしてますし(笑)、なによりロゴマークさえなんとかすれば基本赤一色の塗装で済むので作ってみることにしました。

まずは適当な115系の中古品を入手します。
Tomixの長野色を選びました。

分解。

車体をIPAに漬けます。

シールはネットに上がっている写真を参考に自作しました。
ガレージメーカーのデカールを購入した方が間違いないし楽だと思うのですが、権利関係がからむもので金銭の授受はいかがなものかと思ったのでがんばてみることにしました。
このロゴデザインならシールの断面の白が目立ちにくいという計算もあります。

白基調だから簡単に落ちると思っていましたが意外と帯の塗装が強く手間取りました。
どうしても落ちなかったところは1000番の耐水ペーパーで削りました・・・。

塗装は深く考えず、原色の赤を吹きました。

ロゴのシールは厚みも含めて白枠になるように切り出します。
光沢紙を使ったのでやや分厚く、重なるモールドを隠してしまいますが、まあいいかということで進めていきます。

ロゴマークの他、スピーカー、ナンバー、ヘッドマークなども自作し、貼り付けました。
ただナンバーは厚みもあって見た目がよろしくなく、後ではがしてしまっています。
おでこの滑り止め塗装はマスキングテープから切り出したものです。

車内表現の一環として、窓ガラスパーツの窓以外の部分をよもぎ色に塗ってみました。

そして車体を組み上げ。
ラベル紙の赤と車体塗装の赤とで、どうしても色調が違ってしまうのですが、そこはあきらめます。
実物もステッカーなのか、わずかに違っているようですね。

比較的簡単な加工で完成しました。しなの鉄道115系の各塗色はメーカーから出ているのですが、この仕様は出されておらず、おそらくこれからも出ないと思われるので作ったかいはあります。

最後に、配管付きTNカプラーとグランライトの室内灯を取り付けています。

しなの鉄道の車両もそろい始めてきました。
ただこれらが一同に会したことはなかったのではないかと・・・。

人々の声と関係者の尽力で実現した復刻コカ・コーラ電車ですが、残念ながらこのラッピングでの運行はすでに終了し、もとのしなの鉄道色に戻されてしまいました。そして新型電車SR1系の投入が進み、115系そのものが過去のものになろうとしています。
そうなるとその模型が欲しくなってしまうのは鉄道模型趣味者の悪い癖なのでしょうか・・・。
ともあれ個性的な電車を比較的簡単にコレクションに加えられたのは良かったです。
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