マイクロエースは一時の勢いはありませんが、かつて出したモデルをスポットで改良再生産するという手法で、非常に効果的かつ魅力的な製品化をするようになってきました。
どうしても単価を上げざるを得ない中で、ユーザーとしても「ちょっと高いけどこれは欲しいな」と思えるものを無駄なく手に入れられるのは良いことだと思います。
今回ご紹介するマヤ34もその一つで、久しぶりに店頭で見て衝動買いいたしました。実売価格は割引でどうにか5000円を切る程度の、決して安くないものですが、車両の特殊性を考えれば十分許容範囲ではないでしょうか。ガレージキットを組むことを考えれば・・・。
この度の生産では従来の塗装のものと、大幅なリニューアルがされた東日本のものの二種類が出ましたが、私は迷わず東日本のリニューアル車を選びました。

マヤ34は中間台車があったり、出窓や機器室がある特徴的なスタイルで、以前から人気がある一方で製品化にはなかなかされず、自作やキットの作例がたびたび模型誌を飾ってきました。
マイクロエースがとうとう完成品として出したわけですが、そのスタイルを良く再現しています。
リニューアル後の派手な塗装もさすがの
マイクロエース、綺麗に決まっています。

屋根上はクーラーが換装された姿をしっかり再現。

床下を見てみます。
中央の台車は横に動くことでカーブに対応する、F級機関車と同じ構造ですね。集電は両側の台者のみで行っているようです。
またテールライトのOn/OFFスイッチが両方についています。コストアップの要因というよりも、どうやってもコストアップせざるを得ないのでできるだけプライバリューを高める目的だとは思いますが、この車両は様々な形の運用があるので、この方が多様に遊べると思います。

テールライトはやや赤みが足りない気もしますが、しっかりと光ってくれます。

とりあえずKATOカプラーに交換しました。
できるなら密連と自連の双方に対応する双頭カプラーがあればありがたいのですが・・・。

マヤ34といえばクモヤ143に挟まれた運用が有名ですが、残念ながら私は持っておりません。
東日本の2002は機関車で1両のみ牽引する運用もよくあったようです。DD16やDE10あたりで非電化線を走る姿をとりあえずは再現。

また、電車に挟んで運用されたこともあったようです。これは高崎のモントレーですが、三鷹の波動用165系に挟んだ姿の写真を見たことがあります。また常磐線で203系に挟んで使われたのも有名だったようです。
この写真ではカプラーは連結しておりません・・・やはり双頭カプラーが欲しいところです・・・。

ともあれ単価で見ればちょっと高めですが、一両で使えて汎用性高く遊べる車両です。
実車はすでに引退しましたが、JR化後しばらく活躍していましたので、そのあたりの機関車や電車と組ませて幅広く運用できますね。
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