
上田市に本社工場を置く株式会社プレストのホビー事業部が、信州の観光に関わる題材をフィギュアにした「塗りガチャ」シリーズをリリースしています。第一弾の信州の城シリーズに続いて、懐かしの鉄道シリーズが発売されました。
面白そうなのでいくつかガチャガチャを回して買ってみましたので、ご紹介いたします。

この塗りガチャシリーズは「自分で塗る」がコンセプトとなっており、未塗装のフィギュアとなっています。塗装済フィギュアが当たり前のこの時代でコストを抑えつつ楽しんでもらおうという、ちょっと面白い試みです。

・・・ちょっと歪んでるなーと思って力を入れたらポキリと・・・。
あまり柔らかさはない素材のようです。特に細い箇所は取り扱いにちょっと注意が必要ですね。

かなり多くの種類があるようですが、あまり熱を入れてもいけないので5個で我慢しました。
結果は「松本電鉄浅間線路面電車」「木曽森林鉄道モーターカー」「上田丸子交通丸窓電車」「赤い鉄橋」「別所温泉駅」です。個人的には長野電鉄や草軽交通のものが欲しかったのですが仕方ありません。
造形はお土産用にデフォルメを強く利かせた、ファンシーなイメージモデルというところでしょうか。別所温泉駅には駅名標のシールが付属しています。
さて、未塗装ですので塗らなければなりません。

塗りました。
ハッキリ言ってあまり真面目には塗っていません。手持ちの塗料で使えそうなものをベタベタ塗っただけです。
一つずつご紹介していきましょう。

上田丸子交通別所線の丸窓電車、デハ5250です。手元にあったクリーム1号、艶消しブラック、ガルグレーのスプレーで塗ってみました。

木曽森林鉄道のモーターカー、No.20です。これも手元にあった小田急アイボリーとダイソーの青スプレーで塗っています。

松本電鉄の浅間線路面電車です。よもぎ色とデイトナグリーンを筆塗りして、屋根はニュートラルグレーを吹き、最後に艶消しトップコートを吹きました。

別所温泉駅です。これはクリーム1号吹いた後は全て筆塗りしました。なんとなく適当に調色して、マスキングもせず一発塗りしましたが、結構うまくいきました。
ただ入口のひさし部分に造形時のミスか妙なふくらみがあるのを無視して色を塗ってしまい、ちょっと残念なことに・・・。

丸窓電車を横に置いて。かなり小さめにデフォルメされています。まあイメージモデルということで。

別所線の赤い鉄橋です。カットモデル風に一部だけですが、なかなか武骨な感じが出ていて好印象です。前述のようにぽっきり追ってしまいましたが瞬間接着剤でなんとか直しました。
赤をスプレーで吹いた後に、橋脚を筆塗りしています。

丸窓電車を置いてみて。悪くないと思います。

この他にレギュラー製品は松本電鉄の白カエル、長野電鉄の銀クジラ、そして草軽電鉄のカブトムシがラインナップされており、さらに販売箇所によってそれぞれシークレットが用意されているとのことです。お立ち寄りの際はお土産に一つ回してみてはいかがでしょうか。

最後にNゲージとの比較もしておきましょう。
比べればかなり大きいですね。

路面電車はさらに、モーターカーはそれよりも大きいサイズのようです。
もしかしたらモーターカーはHOナローに近いサイズ・・・まではやはり届かないでしょうか。

未塗装のおかげで、材料費人件費の高騰した現在では、500円のガチャとしてはかなりの造詣クオリティだと思います。鉄橋や丸窓電車のリベットの表現などはたいしたものです。
未塗装ゆえに塗装というハードルがありますが、逆に自由に塗れますし、いっそ未塗装のままコレクションしてもいいかと思います。手にした方次第というのは個人的には好ましいです。

ところで実は鉄橋がNゲージにぴったりだったりします。
これもイマジネーションひろがるポイントかもしれません。