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上田電鉄鉄道コレクション

上田交通鉄コレA
上田電鉄は古くは上田丸子電鉄として今の上田市を広く鉄道路線で結んでいましたが、モータリゼーションの波に勝てず上田駅と別所温泉を結ぶ路線以外は廃線となってしまいました。私が生まれる前のことです。その後、残る別所線も何度も存廃の危機に遭いながら、上田交通、上田電鉄と社名を変え、現在まで細々と塩田平と呼ばれる地を走り続けています。
鉄道コレクションでは大好評を持って迎えられたデビュー品の第一弾以来、たびたび車両が模型化されました。しかしながら実際にはもっと雑多な形式が活躍しており、とてもとても網羅するには至っていません。
それでも地方私鉄としては製品化に恵まれている方だと思います。私も地元の電車ですのでできるだけ集めてしまいました。まとめてご紹介したいと思います。



上田交通鉄コレB
第一弾にアソートされていた上田丸子電鉄モハモハ2321。この車両はのちに銚子電鉄に譲渡され活躍したので、その縁で一緒に第一弾の一種として発売されたものと思われます。つまり銚子のほうが本命かと。そしてこの車両自体近江鉄道から譲り受けたもので、この頃の地方私鉄の小型電車はこういう貰ったり貰われたりが頻繁に行われていたようです。
この12m級という地方私鉄といえども戦後ではなかなか見られないコンパクトさが車種選定の大きな要素となったのではないかなと思います。このタイプをもとにしたフリーの12m級電車が、この第一弾以降何度かリリースされました。

上田交通鉄コレC
今では鉄道コレクションもサッシを印刷したはめ込み窓ガラスが当たり前ですが、この第一弾当時はまだ窓枠は車体に表現されていました。この素朴さも個人的には好きです。それでも正面窓ガラスははずかにはめ込む形になっています。
上田丸子電鉄には同じ車体で貫通扉の位置が違う兄弟車モハ2322というのもいました。パンタグラフの位置を変えればできるので挑戦された方もいたかと思います。その二両でサハ一両挟んだ形で、今は影も形もない丸子線のラッシュ時に運用されていたそうです。信越本線の大屋駅からかつてあった鐘紡の大きな工場や旧丸子町の中心部を結んでいた路線です。



上田交通鉄コレD
同じく第一弾にアソートされていたモハ4255です。写真ピンボケ気味ですみません。こちらは元鶴見臨港鉄道(現JR鶴見線)のモハ100形を譲り受けたもので、同じような経歴の銚子電鉄車、静岡鉄道車と合わせて製品化されました。この15m級車両も第一弾含めて数回フリー車両として製品化されています。12m級ともども鉄道コレクションの原点と言えるのではないでしょうか。

上田交通鉄コレE
実車が活躍していたのはやはり今は廃線となってしまった真田傍陽線でした。大河ドラマ真田丸で有名になった砥石城の近くを通っていた路線です。その近辺にトンネルの後や駅のホームなどの遺構が今でも残っています。



上田交通鉄コレN
第一弾以降、上田電鉄系の車両はなかなか出ませんでしたが、第12弾でこちらのモハ4257がアソートされました。同型車がない中での封入でしたが、この車両の前身である富士山麓鉄道のモ1型が富士急行の事業者限定鉄道コレクションとして発売されており、その流れかと思われます。そのためこちらの車両は他の車両が窓枠やサッシをハメコミガラス側に表現している中、車体側の窓枠表現となっていますが、第一弾と揃うのでこれはこれでいいんじゃないかと思います。

上田交通鉄コレG
実車は第一弾のモハ4255とともに真田傍陽線で活躍していました。同線廃止後はしばらく別所線で運用されていましたが、やがて廃車となったのちに富士急行に変換され、富士山麓鉄道時代の姿に復元されたうえで河口湖駅で保存されています。



上田交通鉄コレH
上田電鉄で最も有名な「丸窓電車」モハ5251。こちらは鉄道コレクション第17弾でリリースされました。実車は同形式三両すべてが保存されており今でも実物を目で見ることができるためか、表記その他非常に細かくなされています。屋根上の塗り分けもここまでやるんだなという感想です。
上田交通鉄コレI
実車は現在、上田市内の学校に無償譲渡され保存されています。また番号違いの同型車モハ5252とモハ5253はのちにオープンパッケージで発売され、現存する三両の丸窓電車をすべてそろえることも可能になっています。私は一両手に入れて満足してしまいました。



上田交通鉄コレJ
上田交通時代に東急から譲渡され、地方私鉄としては比較的早期に冷房化率100%を達成させた立役者、7200系です。導入後しばらくして上記の丸窓電車をイメージしたラッピングを施した編成「まるまどりーむ号」がオープンパッケージで発売されました。ステンレスの銀色に帯を入れた他の編成も欲しいところですが、現在に至るまで発売はされていません。

上田交通鉄コレK
今まで紹介した旧型電車に比べて、紺色が薄く青っぽくなっています。実車も確かにそうなのですが、このモデルは実車よりさらに青みがかって見える気がします。モハ5251同様、各種表記は本当に細かいです。

上田交通鉄コレL
実車の複雑な面構成の前面が良く再現されています。古くはグリーンマックスの東急7000系におまけの前面が、比較的近年にクロスポイントから東急7200系の一体成型キットが発売されてはいましたが、いずれにせよ作成の難易度はかなり高く、こうして簡単に上田電鉄でながらく「顔」として活躍してきた電車が手に入るようになったのはとてもありがたいことでした。
しかし永くその上田電鉄の顔であり続けた7200系も、新型の1000系導入に伴い廃車され、現在はこの仕様の一編成が残るのみとなってしまいました。「まるまどりーむ号」自体は1000系の一編成に引き継がれましたが、7200系の動く姿を見られるのももうそんなに長くないと思われます。



上田交通鉄コレM
この鉄道コレクションのほか、グリーンマックスからは現在活躍する1000系が完成品として、ワールド工芸からは小さな電気機関車EB4110型のキットが発売されています。また、アンレールネクストからは7200系の前に活躍していた5000系のディスプレイモデルが発売されていました。
地方私鉄としてはとても商品化に恵まれている上田電鉄ですが、上田丸子電鉄時代は非常に雑多であり、まだまだとてもそのすべてを網羅することはできません。近年に限定しても1000系は塗装パターンが一編成ごとに違っていて、なおかつどれも複雑なため、塗り替えるというのもなかなか難しいところです。
欲を言い出せば切りがありませんが、廃線跡のそばを通るたびに「ああ、ここをあの電車が走っていたんだな」と想像するタネになりますので、できたらもうちょっと欲しいなあと思ってしまうのです。
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コメント

皐月の幻想

たびたび失礼します。意外に上田の電車は製品化に恵まれてますね、こうしてみると。

銚子の501を何度となく見ていましたが、仲ノ町駅構内の端っこから動いた姿はついぞ見ず。犬吠駅でダルマになり、すっかり朽ちた後に解体されたのを知るのみです。

さて今回は随分と変なタイトルですが、真田傍陽線絡みで妙な経験をした話を…。城のお濠を抜けていた同線。公園前駅ホームが残っていたので城見物の最後に寄ります。お濠にして廃線跡の遊歩道から旧ホームへ上がり、碍子が残る橋のアーチの向こうを見ると、おそらく風鈴売りの屋台が置かれていました。

それを見つめていたら件の屋台と遊歩道が段々と姿を変え、白と濃紺に塗られた上田の電車に草むした線路と化し、ユラユラと揺れながら接近して来る……

ハッとしたら電車も線路もなく、屋台と遊歩道に戻っていました。霊感なんざ無いし、クスリをキメていたわけでもない。あんな幻想を見たのは後にも先にもないことです。よもやその地が残す記憶が流れ込んだのか、鐵ヲタを拗らせ切ったヲタの妄想だったのか……

今でも判断できてません。長々と失礼しました。

Re: 皐月の幻想

秋津のOBさま、いつもコメントありがとうございます。
廃線跡というものは郷愁といいますか妄想を促す何かがあるような気がいたします。
小さな鉄道模型ですが、そうした妄想の一助になっているのかもしれませんね。
私も廃線跡で目を閉じれば見たはずの無い動く電車の姿が脳裏に浮かぶ・・・気がいたします( ̄▽ ̄;)

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※2023年2月23日:JR東海仕様165系(KATO製品)に追記しました。



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